区内唯一の総合型地域スポーツクラブ「クローバースポーツクラブ」が3月4日、汲沢小学校体育館で設立10年を祝う記念式典を開催した。
「総合型地域スポーツクラブ」とは、スポーツ基本法に基づき文部科学省が推進する、地域住民が自主的に運営する団体。地元で多種目のスポーツを楽しむ場を作ることで、多世代の交流や健康づくりを目指す。全国に設置されており、横浜市内には現在、24団体がある。
式典当日は同クラブの会員や、横浜市体育協会、総合型地域スポーツクラブ連絡協議会などの関係者130人が出席した。市体協や汲沢小学校への表彰、10年間継続して教室の指導をしてきた7人の指導者と、10年間継続して参加した4人の会員に対し、感謝状贈呈が行われた。同クラブの石井徹代表は「無我夢中で続けてきた10年間。今後も地域の健康寿命の増進を目標にし、さらに障害のある人も楽しめるような場も作っていきたい」と決意を述べた。
4つの組織が連携
汲沢小学校を本拠地とするクローバースポーツクラブでは、汲沢小学校と3つの連合町内会(踊場地区、汲沢地区、北汲沢)が連携して活動している。
今年度はグラウンドゴルフやバドミントン、卓球といったスポーツ競技のほか、子どもが折り紙などで遊べる「あそびの広場」、健康麻雀など13教室を、毎月第2、第4土曜日に開催してきた。
地域へのPRに注力
同クラブは地域と連携した活動にも積極的だ。2014年には戸塚高校のダンス部とバトン部に講師を依頼。生徒らは競技を通じて、地域の子どもたちと交流を持っている。また今年度策定された第3期戸塚区地域福祉保健計画(とつかハートプラン)にも、地域における健康増進の活動例として取り上げられた。
過去には元プロ野球選手を招いたキャッチボールのイベントや、ミニフェスタなどを開催しながら、地域へのPRを続けてきた。同クラブによると、年会費の安さ(個人3000円)も要因となり、年々順調に会員が増加。今年度は幼稚園児から90代まで210人が会員として登録している。
同クラブ事務局長の加藤邦雄さんは、10年連続会員として表彰を受けた妻の輝子さんとともに、クラブに関わり続けてきた一人だ。「妻も健康づくりを通して友達が増えることに、喜びを感じている」と話し、麻雀教室の講師としても「参加者がいきいきしている様子を見るのが楽しくて仕方がない。指導の甲斐がある」と語った。
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