戸塚区内の学校に通う外国籍の子どもや、外国生まれの子どもに対する学習支援を行う「キララの教室」が6月30日、とつか区民活動センターで支援の在り方を考える講座を開催した。同団体のボランティアや地域住民ら15人が参加した。
3回シリーズの初回となった今回は、ベトナム出身で柏尾町に住むトルオン・ティ・トゥイ・チャンさんが「ベトナム難民」をテーマに発表した。父がベトナム共和国の軍人だったというチャンさんはベトナム戦争後、迫害を受ける恐れなどから家族で国外へ脱出。その際、小さな船に多くの難民と共に乗り込む「ボートピープル」を経験した。
当時10代だったチャンさん。検問に見つからないよう、暑い船の中をすし詰めの状態で我慢した経験をはじめ、海賊や台風、餓死といった恐怖と戦いながらひたすら助けを待つことの不安を語った。その後オランダの貨物船に見つけられ無事に日本へ。「公園に咲いていた花々を見たとき、自由と平和を感じた」と振り返った。またチャンさんは「日本なら稼げるね」といった無理解による言葉に傷ついた経験についても話し「辛い記憶だが、こうして伝えることで少しでも理解が広がれば」と呼びかけた。
キララの教室による講座は7月25日(火)と27日(木)にも行われる。時間はいずれも午後6時から8時。各回500円。申し込み・詳細は【携帯電話】090・9240・0540または【電話】045・741・1756(夜間・休日)、【メール】iwamozuku@nethome.ne.jp。
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