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深谷町 専念寺 納骨堂に込められた想い モダンデザインの永代供養墓が新設
深谷町の専念寺(伊藤彰哲住職)にこのほど、モダンなデザインの納骨堂が建てられた=写真。亡くなった人の個別安置と、永代供養の機能を持つこの建物の新設には、同寺内にかつて設置されていた「地蔵堂の再建」という意味合いや、伊藤住職による「地域への想い」が込められている。
専念寺境内に入り、本堂を正面にして右側にある墓地の一角にたたずむのが、今回新設された納骨堂だ。
洗練された方形の外観や、市松模様の描かれたガラス窓、フラットなアプローチなど、モダンなデザインが特徴。一方で目立ちすぎることもなく、周りにある旧来の墓石と調和がとれているのも印象深い。
明治期の地蔵堂を再建
1062年の開山以来、長い歴史を歩んできた同寺。伊藤住職は1977年の就任から「仏様を守っていくこと」を念頭に、境内の修復に注力してきた。そのひとつに、「地蔵堂の再建」があったという。
同寺境内には明治期ごろ、木造の地蔵堂があった。そこでは、毎月の縁日に周辺住民が集いお茶を飲むなど、「地域交流の場」としての機能があった。
しかしある時期の台風により、倒壊してしまう。「地蔵様を風雨から守り、地域住民が集える地蔵堂を復活させたい」――。伊藤住職はそんな思いを募らせ、再建に向けて動き始めた。
個別安置と永代供養
近年「永代供養」が注目されている。家族に代わって寺院が永代に渡って供養を行う方法で、核家族化や人口の都市集中などを背景に、利用者が増え続けている。同寺でも、約15年前に永代供養塔を設置し、時代のニーズに応えてきた。
その一方で、「大切な家族の遺骨だから、個別に安置して欲しい」という声や、「故人のことを思うと、散骨や樹木葬のような手軽で簡略的なお墓ではなく、丈夫で安心なお墓が良い」という声もあったという。
そこで伊藤住職は、その両者の声に応えるような機能を持たせた「納骨堂」として、地蔵堂を再建することにした。檀家が江戸時代から守ってきたという地蔵尊を中心に据え、その周りにみかげ石製の納骨棚を設置。13回忌までは個別に安置し、その後永代にわたり供養していく。
モダンな外観はもちろん、時代に即した機能は、近隣住民や檀家からも好評。「ここなら自分も入ってみたい」と冗談めかし感想を漏らす人もいるという。
料金は名前の彫刻なども入って一霊あたり30万円と、内容から考えれば良心的と言える。またこれまでの宗教宗派は問わず、生前申し込みも可能だという。
地域に開かれた場所に
伊藤住職の想いの根本にあるのは「お寺は地域に開かれた場所」という考えだ。
同寺では、檀家以外でも参加できる「写経の会」や「花まつり」を継続して実施。また地域の老人会が会合等で境内を利用するなど、地域交流の場となっている。「仏様を信仰する自然な心を変えることなく、それ以外の部分は、時代のニーズや地域の声に合わせて変化させていくことが大切だと思う。この納骨堂も、多くの方の心の拠り所としてあり続けて欲しい」と願う。
専念寺
戸塚区深谷町1021
TEL:045-822-0601
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4月18日