県内各警察署が制作する広報紙のなかから優秀作を表彰する「ベスト・オブ・PR賞」がこのほど決定し、戸塚警察署の辻本康平さん(35)が作成した作品が、最高賞にあたる金賞を受賞した。不審なセールスマンへの注意を促すために作成したもので、わかりやすさや訴求力が評価された。
「ベスト・オブ・PR賞」は、県内各警察署が定期発行する「交番だより」と、犯罪発生時などの緊急時に発行する「交番速報」の中から、それぞれ優秀作を選び表彰する取組み。年1回警察本部が審査し金賞・銀賞・銅賞・佳作を選定する。辻本さんの作品は「交番速報の部」の金賞に輝いた。
今回の広報紙は、昨年7月5日に発行。同年6月下旬、下倉田地域に不動産販売のセールスマンを装った男が住宅を訪れ、トラブルになる事案が頻発したことを受けて作成された。「文字が多いとわかりにくいと思い、読みやすさを考えて作った」と辻本さんは話す。地域の警察官が下倉田地域を重点的に訪問し、この広報紙を配布したところ、同様の事案が発生しなくなったという。
「振り込め」対策も
辻本さんは定期発行の「交番だより」等も作成している。紙面づくりのうえで特に力を入れているのが、振り込め詐欺の注意喚起だ。
今年6月末現在、戸塚区では振り込め詐欺が昨年(19件)の3倍の57件発生している。区役所や百貨店、警察を名乗る者が「キャッシュカードの不正利用」や「医療費の還付金の払い戻し」を口実に自宅に訪れ、キャッシュカードを受け取っていくケースだ。交番だよりでも注意を促すほか、自宅の電話を留守番録音設定にすることを推奨している。辻本さんは「これからも必要な情報を、早くわかりやすく伝えていきたい」と話した。
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