仁天堂薬局のコラム 「きょうは漢方の話」 【4】夏風邪は胃腸の手当を
夏風邪をひく方が増えてきています。酷暑による、冷房使用が要因の1つのようです。当薬局にも体調を崩された方のご相談が数多く寄せられてきています。
体力を著しく低下させるのが特徴の夏風邪には、香蘇散(こうそさん)をよく使います。また食欲不振・下痢など胃腸の不調を来すことがよく見られますが、こちらには胃腸症状に効果がある補中益湯(ほちゅうえきとう)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などをお出しします。また、水分を多く取りすぎたことによる、体調不良には、余計な水分を体内から尿として取り除ける、五苓散(ごれいさん)が体を楽にさせてくれますね。
なかなか治らないのも夏風邪の特徴ですが、この場合には、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)などが効果を発揮してくれます。
8月後半になると暑い夏に胃腸を酷使したつけで夏バテが起こりがち。予防のため、今の時期から暴飲・暴食を控え、十分に睡眠を取ることお忘れなく。
私は漢方の基礎理論の「五行論」、生活習慣などの問診を組み合わせて、その方だけのオーダーメイドの漢方を処方します。特に慢性的にお悩みの方には、ご相談して頂きたいですね。
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