第212回 男のおしゃれ学 「シルク」パリ本部FIMT国際デザイナー中嶌 敏男
シルクを織り込んだ生地は華やかな艶があり天然の光沢が素晴らしい。流行に左右されない味わい深い風合いがあり、自己主張可能で高級感があるので、社会的地位の高い方や表舞台に立つことの多い人に最適です。
シルクの発祥地は野毛。野毛村で生まれた芝屋清五郎は、幼少の頃に浅間村でアワ、キビなどを商売とする雑穀商の見習いデッチ奉公に入って苦労しましたが、商売のイロハを身に付けて、野毛村で育った有志たちと地元で生糸の商売をはじめました。それが見事に大当たりして清五郎は大金を手に入れます。横浜が開港した安政6年には一人独立をしました。奉公人の時に身に付けた愛想の良さと、人あたり抜群であったので立派な経営ぶりを発揮しました。
我が国が生糸輸出をはじめた頃は、横浜に入荷するのは甲州島田糸と上洲前橋に限られていましたが、明治初期には養蚕ブームが巻き起こって「シルクの横浜」と言われるようになりました。
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