店内に飾られる集合写真
正月の風物詩・箱根駅伝。汲沢町の戸塚中継所を始めとし区内には見所が数多くあるが、選手の安全確保に欠かせない、先導する交通機動隊の待機所が影取町にあることをご存知だろうか。その重要な役割を果たしているのが和食「まるぶん」の駐車場だ。
同店は40年以上にわたり、川崎から箱根までの区間を担当する神奈川県警の第一交通機動隊と第二交通機動隊が交代する場として使用されてきた。ここでは、機動隊員により「安全」という「襷（たすき）」がつなげ続けられてきたのだ。
店内の一角には機動隊員の集合写真がいくつか飾られ、ＯＢたちが思い出を語りにくるとか。店主の鈴木小夜子さんは「箱根駅伝の先導は、隊員の方にとって大きな目標の一つ。家族と一緒に写真を見に来る人もいます」と話す。
箱根駅伝当日は、朝から県警本部長による朝礼も行われ、新春の空気が凍りつくほどの緊張感があるという。「まるで定規ではかったように並ぶ姿は迫力満点ですよ」と鈴木さん。ファンも多く、区民にとっても一大イベントの箱根駅伝、テレビでは決して見ることができない一面が見られる場所だ。
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