戸塚区・泉区 人物風土記
公開日:2026.11.05
初のジャズコンサートを主催した「舞岡ジャズコミッティ」の代表を務める 鈴木 京子さん 舞岡町在住 85歳
笑顔のために優しさ届け
○…経営していたレストランで10月、初めて開催したジャズコンサートは、プロの演奏家や専門家を招き、多くの観客で賑わいをみせた。「長年の夢が、地元仲間の思いとも重なり形になった。必然だったのかな」と思い返す。舞岡をジャズの街に―という壮大な夢を描くからこそ、「住民の方をどう巻き込むか、地域にいかに浸透させるか真剣に考えていかないと」。来年1月に予定する次のコンサートに向け関係者と改善点も探る。
○…父が満州鉄道に勤務し、家族が暮らしていた北京で出生。終戦後に帰国し、忘れられない記憶の一つが母が作ってくれた餃子。「心安らぐ優しい味でね」。姉夫婦が経営し繁盛していた中華料理店を手伝ったこともあり、夫と戸塚に料理店を開店。その後大評判となった餃子で、専門店「黄河」に事業転換したのは平成に入った頃。一時期、化粧品の営業職として培った経験をいかし、飲食店やラーメン店に飛び込み、開拓した得意先は3年間で130店に。「夫は休日も休憩中も閉店後も餃子作り。こだわりの味は今も変わっていない」と胸を張る。
○…「人生最後の大勝負」と挑んだレストラン経営は、コロナ禍で僅か4年ほどで閉店へ。社員の雇用も含め逆境に立たされたが、「試練や緊張感があった方がいい」と前を向いた。それでも支え続けてくれる社員や仲間に「幸せ。みんなに恩返ししたいですね」。
○…エッセイや写真、野鳥観察や琴など多趣味で、苦楽を共にしてきた夫と三浦や八景島へのドライブも息抜き。目下の願望は先延ばしにしてきた東北一周旅行。「夫の故郷山形で先祖の供養も兼ねて。車で行くと世間から心配されると思うけど娘からは許可が出ているの」と心を弾ませる。新作の餃子も開発中だ。
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