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「医療」と「建設」から地域貢献を考える
経営学を研究する天本が、戸塚駅近くにある、いしずえ整形外科の大久保俊彦院長と、戸塚区に本社を構える大洋建設(株)の黒田憲一氏の対談を企画しました。「医療」と「建設」。異なる業務に取り組むお二人ですが、地域貢献に熱心な共通点があります。今回、それぞれのお考えを語ってもらいました。
天本 地域への貢献が今回のテーマです。
黒田 昨年他界した父が当社を起こしたのは53年前。私がバトンを受け継いでから20年ほど経ちました。父が常に説いたのが「知育・徳育・体育」の重要性。自ら柔道家・小野教道と名乗り、「教道館」という道場を開館し、地域の子供達に指導を続けました。道場には今も約100人、生徒さんが通っています。
また、グループ企業のオセアン(株)が、北陸の4県・4チームからなるプロ野球独立リーグ「日本海オセアンリーグ」を9月に設立しました。これも地域活性化の一環と位置付けています。
私は地域貢献、社員・関連企業の方々の健康を第1とし、「自分・自社のことだけ考えてはダメ。他者・地域のために」を掲げてきました。
大久保 当院には数多くの地域の方々が来られますが、コロナ感染は大きかった。もっとも心配したのが、持病をお持ちの高齢者の方の受診控えによる症状の悪化です。安心して通院してもらうため、体制を変えました。
まず換気が重要と考え、特殊紫外線による空気殺菌機器を室内に5機導入しました。次にクリニック内で手が触れる部分に光触媒でコーティングをし、休日はオゾン発生器で隅々まで殺菌しました。緊張感を持った取り組みが功を奏し、職員を含め、クラスターはゼロ。こうした地道な取り組みが我々ができる地域貢献と考えてきました。
定期検診の重要性
天本 医療、建設への要望を互いにお話を。
黒田 我々の仕事は労働災害事故を未然に防ぐことが一番の課題。外傷的な事故がほとんどですが、一方で最近は熱中症、コロナなど、目に見えない健康状態をどう事前に察知するのかも重要です。持病が有るか否か、日々の健康管理、労働安全衛生の構築を、医療の方々ともっと一緒にやりたいですね。
大久保 健康診断は重要ですね。先日、運転業務をされている方が、「首が痛い。脳血管系が不安」と来院されました。当院はMRIで脳ドッグもできます。その方は軽い脳血管障害があったんですが、首の痛みはヘルニアでした。検査すれば、治療もできます。当院は血管も撮影できますので、血栓症も確認できる。こうした病院が増え、検診の精度がもっと高まればいいですね。
精密な検査をするためには建物の構造が対応できるかがポイント。MRI一つにしても限定された建物にしか設置できません。また、コロナによって、病院内でのクラスターを防ぐため、患者の受け入れ導線が変わるのではないか。病院の入り口も1つではなくなるように思います。
黒田 給排気のバランスに着目し、換気回数を増やすことで密閉空間を作らないなど設計段階から配慮しています。また、当社には「ハマ住」「オセアンリフォーム」という、不動産賃貸管理を担うグループ会社があります。光触媒チームを設置し、入退去時の際、光触媒で全部コーティングし、次の方にお渡しするサービスもしています。
災害への備え進める
天本 自然災害対策も重要です。
黒田 台風、地震などにより、道路が使えなくなり、輸送の遮断を危惧しています。訓練も定期的に行っていますが、幸い戸塚で近年大きな被害はありません。しかし、当社は台風が来る場合、必ずグループで独自の体制を取ります。我々地場ゼネコンは、その地域に住み、非常時に役立ちたいと常に考えています。
大久保 医療現場では電気が大事。当院では自家発電機を備えています。また、停電時には医師会とスマホでも連携し、ケガを負っている方を当院で少しでも処置ができるよう、院内の整備を進め、出来得る限りのことをしたいですね。
天本 今後の目標を。
黒田 夢がある建物を作りたい。「ものづくりは人づくり」「人づくりは街づくり」「街づくりは夢づくり」。私がいつもお話すること。戸塚区には実現できる土壌があります。加えて、前段で申し上げた野球道も追いかけたいですね。若い彼らは非常に忍耐強い。当社ではセカンドキャリアを重視しています。
大久保 私は東京出身ですが、変化の少ない住居専用地域でした。それに比べ、戸塚は駅前を始めとし、どんどん変わっています。私は勤務医と開業医両方経験しましたが、開業医をやっていますと、地域の特性がよく解る。街が変貌すると受診する患者さんの疾患も変化しますので医療も変えていかなければいけない。旧泰然としていると、苦しんでいる方を救えないんです。機器をそろえ、技術を改革し、整形外科医として地域の患者さんのケアをしっかりやっていきます。
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4月18日