さくらプラザ
10周年で特別企画
４日からホールも再開

４日から利用再開するホールのイメージ＝提供

　区民のための芸術鑑賞や文化活動の拠点として運営している「さくらプラザ」が、今年で開館10周年を迎える。同所では節目を記念して、１年間を通して特別イベントを多数開催する。

　２月18日（土）には「古楽を愉しむ」と題して、プロの楽器奏者２人と歌手２人によるクラシックコンサートを開催する。テーマは「天正遣欧少年使節と南蛮音楽」。日本が戦国・安土桃山時代にあった時、同時期のヨーロッパで演奏されていたルネサンス時代・初期バロック時代の音楽を解説付きで楽しめる。

　３月10日（金）から12日（日）の３日間は、さまざまな企画が用意された「春の芸術祭」が催される。当日は、同所利用団体やアーティストなどが展示やワークショップなどを準備して来場者を迎える。プロからアマチュアまで幅広い団体による演奏会をはじめ、似顔絵や切り絵などの体験、ハンドメイド作品の販売など盛りだくさんの内容だ。

　４月22日（土）は、世界的ピアニスト・若林顕による「ピアノリサイタル」を実施。ショパンやムソルグスキーなど、本格的なクラシックを楽しめる曲目を予定している。

「地域と協働続ける」

　２月４日（土）には、昨年６月から天井脱落対策のための改修工事を行っていたホールの利用が再開される。

　約４５０席を有し、音響反射板を備えるこのホールは繊細な音色を全体に届けることができる。また、同ホールに設置されているスタインウェイ・フルコンサートピアノを一般利用者が弾くことのできる機会を定期的に提供している。

　同所館長は「地域の皆様へ感謝の気持ちを胸に、今後も文化拠点として戸塚らしい文化・芸術の協働のかたちができるよう、スタッフ一同尽力していく」と今後について語った。問い合わせや予約などは【電話】０４５・８６６・２５０１。