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戸塚区・泉区 教育

公開日:2023.07.13

東俣野特別支援学校児童ら
「シウマイ」のタレを作成
視線入力訓練アプリ 駆使

  • 視線入力で「EyeMoT」を動かし、タレを調合する古川結莉奈さん

 市立東俣野特別支援学校に通う児童の保護者らで構成される団体が7月2日、原宿地域ケアプラザで開かれた重度障害児・者の支援アプリケーション「EyeMoT」(注)を活用した全国イベントに出場。横浜名物・崎陽軒のシウマイにかけるタレ作りにチャレンジした。

 人工呼吸器を使用する、同校の在校生と卒業生、その保護者で構成される「こどもハッシン!呼吸器生活向上PROJECT」(鈴木妙佳子代表)から9人が出場。液体を吸引し、飲み物作りや実験ができる、「EyeMoT」を活用した新装置「アクア」(写真参照)で視線入力などを駆使し、醤油やポン酢、ラー油、オリゴ糖を使いタレを作成した。

 当日は観客やボランティアを含め120人が参加。児童らが"シェフ"の立場となり、タレをかけたシウマイを振る舞うと、おいしそうに頬張る姿があちこちで見られた。

 プロジェクトメンバーの古川結莉奈さんは「甘さをメーンとしていたが、お客さんから『辛くして』との要望があったのでそうした。上手にできたと思います」と話した。

 観客の一人は「おいしい味付けで、食が進んだ」と笑顔だった。

全国8団体が参加

 島根大学の伊藤史人研究室が企画した今イベントは、全国の8団体が同時に各々の取組に着手。オンラインで各会場をつないだ。事前に募ったクラウドファンディングでは、目標金額の350万円を大きく上回る、537万5千円が全国から集まった。神奈川代表として参加した「こどもハッシン」にも、支援金で購入された「EyeMoT」本体や必要なツールが届けられた。

 イベントリーダーの古川綾子さんは「多くの方々の力で開催することができた。人工呼吸器を使用する同じ障害を持つ方に、EyeMoTの有効性を示すことができたのではないか」と語る。

 鈴木代表は「子どもたち、保護者ともに笑顔あふれる素晴らしいイベントになった」と話した。

市役所で16日に大会

 7月16日(日)、「EyeMoT」を活用した、重度障害児が参加する「eスポーツ大会」が横浜市役所アトリウムで開かれる。オンラインで対戦ぬりえ、徒競走、玉入れなどに挑む。午前10時から開始。

 問い合わせは伊藤さんfumi@ecs.shimane-u.ac.jp

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