戸塚区・泉区 社会
公開日:2025.07.08
再生リンで肥料の国産化・安定供給を
横浜市、JA全農かながわ、JA横浜の3者が取り組んでいる下水再生リン入り肥料の愛称が「みんなのこえ」に決まった。今年10月からJA横浜の組合員向けの予約販売の受け付けを開始し、来年1月からの販売を予定している。
下水再生リンは、下水汚泥に含まれるリンを抽出し、肥料の原料として利用可能な形に加工したもの。植物の成長と発育に不可欠な栄養素の一つであるリンだが、日本は輸入に頼っている状況。
横浜市は、2022年度に月島JFEアクアソリューション株式会社=東京都=と共同で、国土交通省のB-DASHプロジェクト(下水道革新的技術実証事業)に応募。省エネ化や省力化などに配慮して下水汚泥から回収したリンを活用し、肥料の安定供給などを目指す取り組みを進めることにした。
「みんなのこえ」のプロジェクトでは、横浜市がリンの供給、JA全農かながわが肥料の製造、JA横浜が販路の拡大を担う。横浜市は「循環型社会の形成や食料安全保障の強化などに貢献していきたい」としている。
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