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「カラス」なのになぜ赤い? 「カラスウリ」の答えとは 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2011年11月3日

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 「私はタネが黒いのよ」。

「カラスウリ」の実は赤くても、中にある種子=写真下=は黒褐色をしています。しかも形が大変ユニークで、正面から見るとカマキリやウルトラマンの顔のように見えます。また打ち出の小槌(こ づち)に似ていることから、縁起物として財布の中に入れている人もいます。

 カラスウリはウリ科のつる性植物で、区内の雑木林や道端の茂みでよく見かけます。夏の夜、幻想的な白い花を咲かせ、明け方にはしぼむので、見る機会は少ないと思いますが、秋になると、赤い楕円状の大きな果実ができるため、多くの人が目にすることができます。

 蔓(つる)になった茎の部分をよく観察すると、インゲン豆のような膨らみがありますが、これはタマバエの仲間が中に潜り込み、その刺激で茎の一部が膨らんでくる「虫こぶ」=写真左=と呼ばれているものです。

 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の中に、「今夜はみんなで、カラスウリの灯りを川へ流しに行くんだって」という一文があります。この幻想的な花を見ると、銀河のお祭りにカラスウリの灯りを流すというお話の世界にピッタリな感じがします。
 

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