県立金沢総合高校ダンス部「D☆FREAKS」は3月4日、全米チアダンス選手権(米・アリゾナ州)のチームパフォーマンス部門で優勝した。さらにテクニカルエクセレント賞など3つの賞も受賞。同大会での部門優勝は、2007年に次いで2度目となる。
「D☆FREAKS」は、昨年11月に開かれた全日本チアダンス選手権でグランプリを獲得し、全米選手権への切符を獲得。ジャズダンスやヒップホップなど複数のダンスを取り入れるチームパフォーマンス部門にエントリーした。「アメリカの選手は身長があるし、足も長い。ただ足を上げるだけで迫力があるけど、私たちは揃っているキレイさを目指しました」と部長の白井里奈さん。日本ではシャープな動きを心がけてきたが、今大会では演技が大きく見えるように「前へ前へ」の意識を持って臨んだ。
だが、試合前の雰囲気は決してよくなかった。「同じく参加していた福井商業高の気合を見て、あせってしまって―」。白井さんと副部長の秋山瑞葉さんは萎縮してしまった部員たちを奮い立たせようと、「一人ひとりが思っていることを出さないと変わらない」と必死に呼びかけた。
そして迎えた本選前の最後の通し練習。「いつも迷惑をかけている顧問の先生への感謝を込めて踊ろう」としたことで出場選手25人の心が一つになった。感極まった部員たちは、涙ぐみながら演技したという。団結したチームは「絶対勝つ」と決め、本選の舞台へ。10点満点で9・794の高得点を取り、栄冠を手にした。
同部の次の目標は24・25日に幕張メッセで開催されるUSA大会の優勝だ。白井さんは、「全米では周りの支え、応援があって、優勝できた。これからも人に感謝し、自分だけが楽しいだけでなく、見ている人も楽しめるように踊っていきたい」と意気込んでいる。
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