ムエタイライト級 水落選手（はまっこジム）が日本王者に 積み重ねた努力の成果を発揮
念願のチャンピオンベルトに笑みがこぼれる
能見台のはまっこムエタイジム所属・水落洋祐選手（27）＝写真左＝が４月15日（日）、ＤＩＦＦＥＲ ＡＲＩＡＫＥ（東京・有明）で行われたＷＰＭＦ日本ライト級王座決定戦で日本王者に輝いた。建築関係の仕事をこなす傍ら、地道に続けた日々の練習が勝利を導いた。
日本王座のかかった１ラウンド、相手の遠藤信玄選手（スクランブル渋谷）の肘が水落選手の額を切り流血するアクシデントが起こった。ドクターストップも危ぶまれたが試合は続行。「練習が無駄になってしまうのかと焦る気持ちだった」と振り返る。そんな時、セコンドから「動きは良い、いつも通りやれ」とユタポン前田会長＝写真右＝の声が。次第に落着きを取り戻した水落選手は、パンチを繰り出し相手の体力を徐々に奪う。迎えた３ラウンド、右フックが顔面を捉え遠藤選手がダウン。水落選手の王座が確定した。「こつこつ積み重ねた練習が実になった」と前田会長。日々の努力が勝利をもたらした。
100人の声援が力に
ムエタイを始めたきっかけは「強くなりたい」という思いからだった。市内を回り同ジムに出会ったのは７年前。現在は仕事が終わった午後８時からほぼ毎日練習している。「好き」という気持ちが原動力だ。
「謙虚な性格で誰からも慕われている。普段あまり多くは語らない分、リング上で語る」と話すのは同ジムマネージャーの前田知子さん。２００９年には市内で火事場から女性を救出、横浜市南消防署から感謝状が贈呈された。そんな水落選手のために当日は地元・南区弘明寺から約１００人の大応援団がかけつけた。水落選手は「駄目な時も見守り、応援してくれたからこそ勝つことができた」と感謝の気持ちを述べた。
同ジムでは８年ぶりの日本チャンピオン輩出。「テクニックを磨けば世界もいける」と前田会長。横浜から世界王座を目指す。
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