今日は何の日?「雷記念日」 「落雷被害は防げる」 電気機器を守るSPD
きょう6月26日は「雷記念日」。930(延長8)年の同日に、平安京清涼殿に落雷があり6人が死亡したという。落雷から建物や人を守るにはどうしたらいいか――専門家である関東学院大学工学研究科の高橋健彦教授に聞いた。
雷被害といえば直撃による物損や火災を思い浮かべがちだが、高橋教授はこれに加え「電気機器の故障」のリスクを指摘する。
電気機器はここ数十年で驚異的な進歩を遂げた。使われる機器は真空管からトランジスタ、集積回路へと変化。それに従い、「過電圧」への耐性が小さくなっているという。「雷が落ちるとその周辺は過電圧が誘起されます。パソコンなどは思いのほかすぐに壊れてしまうんです」。雷の威力は強く、落雷地点から半径2Kmの範囲で、電気製品に何らかの被害が生じる可能性があるという。
高橋教授が研究に並行して取り組んでいるのは、「SPD(雷サージ保護デバイス)」の啓発活動だ。SPDを家庭の分電盤の中に組み込むことによって、雷の過電圧を食い止めることができるのだという。SPDは電気工事店に依頼し有償で取り付けを行わなければならないが、「雷の被害は誰も保障してくれない。だからこそSPDの存在を知っておくことが大切です」と呼びかける。
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