太平洋戦争末期、開発中の戦闘機「秋水」が野島の先、追浜に墜落した―。六浦在住の作家・三吉眞一郎さん(63)=人物風土記に関連記事=は、この史実を元に小説「秋水の夏」=写真=を書き上げた。
三吉さんは執筆にあたり、横須賀の資料編纂室や周辺に数多く残る戦跡を巡り取材。墜落場所にも足を運び、イメージを広げた。「地元で起こった埋もれた歴史を掘り起こすきっかけになれば」と話す。
本書では航空機史上、最も危険と言われたロケット戦闘機「秋水」の搭乗を命じられた青年たちの葛藤や闘いを描く。「戦争という逃れられない現実を前にした時に現れる、男たちの生き方や人生に対するスタンスを描きたかった」と三吉さん。「秋水の夏」はあす25日(金)、竹書房から1620円で刊行される。
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