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金沢区・磯子区 社会

公開日:2015.01.15

南部汚泥資源化センター
焼却灰を試験埋め立て
1月以降、南本牧処分場に

  • 敷地内の道路にあふれた焼却灰=南部汚泥資源化センター

 横浜市は昨年12月、放射性物質を含む下水汚泥焼却灰を1月以降、南本牧最終処分場(中区)の陸地化部分に試験的に埋め立てをすると発表した。安全を確認した後、放射性物質濃度が低下した2014年4月以降の汚泥焼却灰を対象に埋め立てる方針だ。

 汚泥焼却灰は現在セシウム濃度が1kgあたり300ベクレル前後で推移。処分はごみ焼却灰を混ぜ同100ベクレル未満にしてから行うという。同処分場では陸地部に穴を掘り、混合灰を埋め立て、確実に土で覆う。敷地境界の空間線量、排水の放射性物質濃度は継続的にモニタリングし、公表するとしている。市環境創造局下水道施設管理課の担当者は「4月以降の焼却灰だけでも4〜5000トンある。処分には、1年以上かかる」と話している。

 金沢区にある南部汚泥資源化センター(幸浦)には、約2万4400トンの汚泥焼却灰が保管されている(11月末現在)。埋め立て凍結で行き場を失った汚泥焼却灰が、敷地内の道路上にもあふれている状況だ。こうした保管量が増え続ける事態は解消される見通しだが、3月以前の約2万1500トンは当面、現況のまま保管するという。

 横浜市が最初に南本牧への埋め立てを発表したのは、2011年9月。だが、周辺住民や関係者らへの説明が開始直前だったため、反対意見が強く計画は一時、凍結していた。

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