金沢区・磯子区版 掲載号:2017年8月31日号 エリアトップへ

障害児・者外出ヘルパー 人手不足が深刻に 利用者孤立の恐れも

社会

掲載号:2017年8月31日号

  • LINE
  • hatena

 障害児・者の外出支援に手が行き届いていない。市内では支援対象者の増加や需要にヘルパーらの供給が追い付かず、対象者は事業所の人出不足などが原因で依頼を断られることもある。市は相談窓口開設を進めるなどし、支援の手を広げようと躍起だ。

 市のガイドヘルプサービス事業(移動介護・通学通所支援)は全身性・視覚・知的障害がある人など、一人での外出が困難な障害児・者が特別支援学校や作業所への通学通所、余暇活動等で安全に外出できるよう、ガイドヘルパーらが付き添うというもの。利用者は区に申請。受給者証が発行され支援対象の「支給決定者」になる。サービス事業者との契約は利用者が行う。

 市が2014年にまとめたアンケート報告書によると、通学通所支援を行う141事業所を対象にした問いで利用者からの依頼を断ったことがある事業所は約8割。事業所には早朝勤務が難しい非常勤ヘルパーも多く、登下校時間などの希望に対応できる人員が確保できないことを理由にしたものが6割を超えた。

 市健康福祉局によると、16年度末の市内支給決定者は計9652人で14年から848人増。一方、現在の同サービス従事者は1万人以下と見られ、担当者は「支援対象者の2倍はいないと(対応が)追いつかないという現場の声もある」と話し、利用者の需要に供給が追い付いていないという。

低報酬・高負担が要因

 事業者に支払われる外出支援の報酬単価等は市が設定。事業者からは市へ報酬増を求める声がある。通学通所はサービス提供後、帰宅の際の時間報酬や交通費がないため、拘束時間が長く事業所の負担が大きいという。市内事業所の管理者は「受けたい気持ちはあるが単価が低く、制度と実態が合っていない」と話す。

 市はガイドヘルパー資格取得研修への助成制度を設けるほか、区社会福祉協議会に運営委託し11年度から、外出相談の窓口「移動情報センター」の開設を各区で進める。センターでは支援対象者と事業者を結び付け、”ヘルパー探し”の負担軽減につなげる。また、市民有志らが登録する外出支援ボランティア事業を紹介するなどし、利用者の孤立防止を図ろうとする。

 知的障害がある息子の通所でガイドヘルパーを利用する山田弘子さんは「情報センターを知らない人も多い。ヘルパー養成や人材育成につながること、適切な情報提供をするなどし、支援を広げてほしい」という。

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

「ちょこっとボラ」設立

磯子地区

「ちょこっとボラ」設立 社会

地域の支え合い築く

10月22日号

外国人の相談窓口開設

横浜市居住支援協議会

外国人の相談窓口開設 社会

国の人手不足対策と連動

10月22日号

地域交通で移動支援

金沢区富岡西地区

地域交通で移動支援 社会

実用化見据え、利便性拡大

10月15日号

街路灯維持 揺らぐ商店街

街路灯維持 揺らぐ商店街 社会

補助金活用も改修費重荷

10月15日号

防災拠点に2施設確保

汐見台自治会連合会

防災拠点に2施設確保 社会

県団地住宅福祉協会と協定

10月8日号

ママ夢ラジオ実現 後押し

杉田在住あやかさん

ママ夢ラジオ実現 後押し コミュニティ文化

16・17日、Zoomで初イベント

10月8日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 9月17日0:00更新

  • 9月9日18:45更新

  • 9月3日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2020年10月22日号

お問い合わせ

外部リンク