花粉症発生源対策の強化 神奈川県議会議員 かやの誠
最近は、花粉症で苦しんでいる人が増えています。できれば何とかしたいと多くの人が願っていると思います。そこで神奈川県では、近隣都県と共同して平成20年度に「九都県市花粉発生源対策10カ年計画」を策定し、山の整備と同様に、花粉の発生源である杉林の混交林化や植えかえ、更には花粉の少ない杉苗木の生産、確保に努めました。平成30年度からも同様に更に対策を進めることになりました。
全国初無花粉ヒノキ発見
神奈川県では、花粉症対策苗木の生産を九都県市で唯一、花粉を全く飛散させない無花粉スギの生産を進め平成25年12月には、全国で初めて無花粉のヒノキを発見するなど、県として精力的に取り組んでいます。
花粉症は、国民の3割が罹患しているとも言われ、県民を初め全国民が抱える大きな社会問題です。神奈川県域で完結するものではなく、近隣都県を含めた広域的な取組みが必要で、花粉対策の根本である発生源対策に長い年月をかけて取り組む必要があります。神奈川県が率先して、県外にも広く寄与できれば発生源対策に大きな成果が得られます。
他県と連携強化を
県はこれまで花粉の少ない、あるいは花粉を全く飛散しない花粉症対策苗木の生産に向け、研究開発や生産者への技術指導を進めてきました。その結果、平成27年に本県で生産される全ての杉・ヒノキの苗木は花粉症対策苗木となっています。国においても、杉林の花粉症対策苗木への植えかえと、それに必要な苗木の供給拡大に向けた支援を始めています。
しかし、全国的には杉の花粉症対策苗木を生産しているのは、平成26年時点で26都県と約半数であり、そのうち苗木全てが花粉症対策苗木なのは本県を含めて6都県にとどまっています。
こうしたことから、他県における苗木の安定生産に寄与するため、県の研究成果や技術などを提供するなど、他県との広域的な連携協力を強めていきます。一日も早く花粉症に苦しんでいる人が一人でも多く解消できるようこれからも県の施策として推進するよう努めてまいります。
かやの誠(立憲民主党・民権クラブ県議団)
〒231-8588 横浜市中区日本大通1
TEL:045-210-7620
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