高野山真言宗禅馬山真照寺(水谷栄寛住職/磯子区磯子)は、境内に児童を見守る「令和地蔵」を建立した。6月14日には開眼式典を行い、交通安全、治安向上などが祈念され、地域に披露された。
建立された地蔵はタイで制作された3体。高さ2mと3mの地蔵3体が境内に立つ。14日の開眼式典には、寺や磯子小学校関係者、区内選出議員など約20人が出席。地蔵に魂が入れられた。
「小学生や保護者が亡くなった川崎の事件や小さい子どもたちが巻き込まれる事故が相次ぎ、あらためて地域で子どもたちを見守らなくてはならないとの思いを強くした。地域の安全のランドマークとなれば」。水谷住職は建立した理由をこう話す。新たな時代に子どもたちを見守ってほしいと「令和地蔵」と名付けた。
真照寺は、磯子小学校の向かいに位置している。1873(明治6年)創立の磯子小学校は真照寺の寺小屋が前身。水谷住職は「児童の安全・安心は開校時からの寺の願いと言っても過言ではない」と話す。地蔵は、通学路からも見える場所に建立されており、児童の安全・安心を見守る。
ボランティアが活動
磯子小学校では、地域住民や保護者らで構成されるボランティア「学援隊」が登校時に学校周辺に立ち、子どもたちの安全を見守っている。交通安全指導員を務め、孫が同小に通っているという隊長の内山初江さんは「子どもたちや保護者、地域の方々が地蔵を見ることで交通安全への意識が高まれば」と話す。
式典に出席した磯子小学校の宮島章校長は「特に登下校時はボランティアの皆さまや地域の方々に支えられている。この地蔵が児童を見守るシンボルのようなものになればうれしい」と話した。
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