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公開日:2019.10.31
磯子区真照寺
阿弥陀如来、市文化財へ
「貴重な歴史的資料」
高野山真言宗禅馬山真照寺(水谷栄寛住職/磯子区磯子)が所有する彫刻「木造阿弥陀如来(もくぞうあみだにょらい)および両脇侍像(りょうきょうじぞう)」3体が11月5日の告示で、横浜市の指定有形文化財に指定されることが明らかとなった。
指定文化財は、文化財保護審議会で、国・県指定文化財以外のうち横浜の歴史、文化、自然を理解する上で重要と認められたもの。
真照寺は平安時代の寿永元年(1182)、磯子の領主・平子氏によって中興されたと伝えられている。平子氏本家の菩提寺として知られる。横浜市教育委員会によると、今回指定された3体は、引き締まった肉どりや目元を少し釣り上げた顔つき、動きのある衣文線などから、平安時代から鎌倉時代に移行する時期のものと推測される。この時期は、鎌倉周辺で奈良仏師の活躍が知られており、そうした実態を知る貴重な歴史的資料と判断された。
住職「指定意義深い」
真照寺によると、阿弥陀如来は高さ約50cm、両脇侍像は約70cm。損傷が激しかったことから約25年前に修復し金箔が塗られた。水谷住職は「毘沙門天像が平成に指定され、阿弥陀如来像が令和元年の新しい時代に指定され本当にうれしい。古いと認められ、これまで多くの方に拝まれてきたことが意義深い」と話した。
真照寺の本堂に安置されている毘沙門天像は2008年に市指定有形文化財に指定されている。
ホンチなども登録
今回の指定では、法華寺(港北区)が所有する典籍「紙本墨書(しほんぼくしょ)大般若経(だいはんにゃきょう)附(つけたり)旧経箱残欠(きゅうきょうばこざんけつ)」が指定文化財に、金沢自然公園などでトーナメント大会が行われている、ホンチ(くも合戦)が登録地域無形文化財に指定された。市内の市指定文化財は164件、登録地域文化財は98件となった。
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