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金子さんの草花の不思議発見!第40回 タチヤナギ 路に迷ったら柳の花を見よ 文・日本自然保護協会自然観察指導員 金子昇

掲載号:2020年3月5日号

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タチヤナギの雄花(釜利谷、写真左)と綿毛をつけた種子(右)
タチヤナギの雄花(釜利谷、写真左)と綿毛をつけた種子(右)

 ヤナギの名の由来は、昔中国でこの木から矢を作ったことから「矢の木」といわれ、転訛して「ヤナギ」になったといいます。

 湿地や遊水地、川岸など水辺でよく見られるものに「タチヤナギ」があります。春になると、淡い黄緑色の新葉が開くと同時に、枝先にふさふさした黄緑色の尾状の花穂(雄花穂と雌花穂)が咲き出します(雌雄同株)。ヤナギの仲間は、幹から取り込んだ空気を根に直接送ることができるため、根に空気を取り込むことができない湿地や水辺でも生育できます。初夏、綿毛をつけた種子が空中を飛んでいく様子を「柳絮」(りゅうじょ)といい、雪が舞うように見えます。

 またヤナギの仲間の花は、蕾が少し膨らみかけると、光が多く当たる南側の下半部だけ早く膨らみ開くため、花穂の先端は北側に大きく曲がります。このようにヤナギの花穂はコンパス(磁石)の働きがあるので「方向指示植物」(コンパス・プランツ)といわれています。コブシの仲間も同じように方向指示植物です。「山で路に迷ったら、谷側に出て柳の花穂を見よ」と、言い伝えがあるほどです。
 

北を向くコブシ(能見台)
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