健康と幸せ運ぶアーユルヴェーダ 文・寺島まき(アーユルヴェーダ・ライフスタイル・カウンセラー)10月 「食欲の秋」も腹八分で
梨や栗、さつま芋、新米など甘くて美味しい食べ物が増える「食欲の秋」がやってきました。甘味は、夏に蓄積した熱のエネルギーと、気温低下や乾燥、台風によって増える風のエネルギーの両方を鎮静してくれる今の季節に適した味ですが、食べる量には注意が必要です。食べ過ぎると未消化物が体内に溜まり、身体が重くなったり、朝起きても疲れが取れなかったり、頭痛や便秘、鼻詰まりなどにもつながります。
アーユルヴェーダでは、食物は消化・代謝されて初めて身体の一部になると考えます。健康の源は、食物そのものでなく、消化代謝する力なのです。消化の力は、体質や年齢によって異なり、季節や時間、心配や怒り、悲しみなどの感情によっても変化しています。何を食べるかも大切ですが、どのようにどれくらい食べるのか、自分の消化の火で消化できるのかを見極めながら食事をすることが、健康長寿の秘訣です。
消化できたかの見極めは、次の食事の時間までにお腹が空くかどうか。「お腹が空いてから食べること」と「腹八分」を守ることで消化の火も守られます。アーユルヴェーダの古典書には「胃の3分の1は固形、3分の1は液体、3分の1は空けておくこと」と書かれています。食欲の秋にも、ぜひこの法則を取り入れてみてください。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>