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公開日：2022.01.01
新春健康インタビュー
健康を支える三本柱
気・血・水（津液）の充実を
充実した毎日を送るためには、健康が何よりも大事。２０２２年を健康で過ごすためのヒントを金沢文庫にある「開気堂薬局」の東海林正弘さんに聞きました。
――中医学と西洋医学の違いは？
東海林―中医学とは、今起こっている症状だけを見るのではなく、その人の生活や仕事、食事、病歴などトータルを捉えて立て直す手立てを考える医学。西洋医学は「病名」から処方するのに対し、中医学は「症状、体質」を診てアドバイスします。
――健康のためにまず必要なことは？
東海林―中医学では、「気」「血」「水（津液）」を健康な体を支える三本柱ととらえています。気は生命エネルギー、血は体中に栄養を届ける血液、津液は潤いをもたらすもの。この三本柱が充実してよく流れていれば健康でいられますが、不足したり流れが滞ると身体に異常が出てきます。
――気・血・津液を養うことで、免疫も上がる？
東海林―この３要素を「正気」と言います。中医学には「扶正袪邪（ふせいきょじゃ）」という言葉がありますが、扶正とはこの正気を養うこと。ウイルスや病原菌を体内に寄せ付けない働きをします。西洋医学は体から悪いものを取り除く「袪邪」が主流の医学で扶正の考え方はありません。「病気になる前の未病の状態に対応できるのは中医学だけ」と言われるのはこのためです。
体質は変わるもの
――体質にあわせた処方をするのも中医学の特徴ですよね。
東海林―はい。症状や病名が同じでも、原因が同じであるとは限りません。左のチェックシートでご自身のタイプを知って、健康維持に役立てていただきたいですね。また、体質は季節や生活状況によっても変化するので、定期的なチェックをおすすめします。
――なるほど。最後にメッセージをお願いします。
東海林―扶正袪邪の考え方は、インフルエンザや新型コロナウイルスなどにも応用できます。健康な一年を過ごすためにも、意識していただきたいですね。
開気堂薬局
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横浜市金沢区谷津町363-１
TEL:045-790-5691
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