本紙では念頭にあたり、永井京子金沢区長に新春インタビューを行った。新型コロナウイルス感染症対策を進めつつ、工夫しながら進めた防災対策や第4期地域福祉保健計画の策定、人口減少対策にあたってきた1年を振り返りつつ、新しい年への意気込みを話した。(聞き手/本紙・金沢区・磯子区編集室 利根川真紀)
――新型コロナに振り回された1年でしたね。
「ワクチン接種は当初、『電話がつながらない』『予約が取れない』など区民の方々にご心配をおかけしました。その中でも、区内企業・団体等のご協力で職域接種なども進めていただき、本当に助かりました。
第5波では、保健所機能を持つ福祉保健センターの担当を通常の約10人から約50人に増やし、全課一丸となって取り組みました。これまで積み重ねてきた知識や経験で、第6波も乗り切れる体制を整えています。
オミクロン株の感染拡大が懸念される中、3回目のワクチン接種は2月から対象者が多くなります。感染者数の急増を抑えるためには、区民一人ひとりの対策が欠かせません。こまめな手洗い、マスクの着用、3密の回避など、基本的な感染防止対策をお願いします」
――各事業の進捗はいかがでしょうか。
「コロナ禍であっても『工夫をしてできることはやろう』という姿勢で取り組んできました。金沢まつりは残念ながら実施できませんでしたが、11月ごろからやっと皆さんと触れ合えるイベントが増えてきました。自宅で過ごす時間が多くなり孤立感を抱く人が多かったようで、地域のつながりの大切さを、改めて感じました。
また、金沢区は自然が豊かな反面、がけ地などが多いため、防災対策には力を入れています。各地区の要望に応じて防災講座などを実施したほか、11月に開催した地域防災拠点・朝比奈小学校での合同避難訓練では、各地区から59人が参加しました。
第4期地域福祉保健計画は1年遅れとなりましたが、12月にまとめることができました。各地区の計画は、それぞれ会議を少人数にしたりアンケート方式にしたりと、工夫しながら作成していただきました。計画の公表は2月頃を予定しております」
――区の魅力発信にも力を入れています。
「金沢区は横浜の中でも人口減少と高齢化が特に進行しています。魅力的なところが沢山あるのに認知度が低いので、まずは知ってもらうところから始めました。昨年から区民カメラマンを募り、SNSなどで魅力を発信しています。
また、横浜市立大学と協働し、人口減少対応策の検討モデル事業を実施しています。アンケートなどのデータを踏まえ、事業効果を高める手法を検証していきます」
――今年の抱負は。
「区民の皆さんの安全安心を実現し、『訪れたい、住みたい、住み続けたいまち』を目指していきます。一人でも多くの”金沢区ファン”を増やし、各事業を推進していきます」
――最後にメッセージをお願いいたします。
「今年はマスクをとって皆さんの笑顔に出会えるよう願っています。区民の皆さんと一緒にまちの課題に取り組んでいきますので、引き続きよろしくお願いいたします」
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