健康と幸せ運ぶアーユルヴェーダ 文・寺島まき(アーユルヴェーダ・ライフスタイル・カウンセラー)4月 春の味を楽しみましょう
筍やふき、山菜といった春の食物が店先に並ぶようになりました。春特有の野菜は、渋みや苦みが特徴的ですが、アーユルヴェーダでもそれらを春の味として勧めています。春は冬の寒さで蓄積した「カパ」が暖かさで溶け出して、悪化します。その結果、花粉症や喘息、過剰な睡眠、だるさ、消化不良、やる気低下などを引き起こします。カパを抑えて、バランスを整えてくれるのが、苦味、渋味、辛味の飲食物と運動です。
アーユルヴェーダでは、食物には6つの味があり、それらを毎食すべて味わうことが健康に良いとされます。ただし、季節や体質に応じて、積極的に取るべき味とそうでない味があります。春は甘味、酸味、塩味は控えめに。特に甘味は、食べた後に口の中がねっとりすることを観察してみてください。それは口の中だけでなく、胃腸に移動していっても同じような作用を引き起こし、身体の中にねっとりとしたべたつきを生みます。
春の不調は、身体の中がべたついて、通り道が塞がることで起こります。甘いお菓子を食べた後、口の中をさっぱりさせる為に渋い緑茶を飲む習慣からもわかるように、べたつきをなくして、すっきり風通しの良い体内にするには、苦・渋・辛が役に立ちます。
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