健康と幸せ運ぶアーユルヴェーダ 文・寺島まき(アーユルヴェーダ・ライフスタイル・カウンセラー)7月 たっぷりの薬味で夏バテ予防
アーユルヴェーダ発祥の地であるインド亜大陸では、家庭料理でも毎日スパイスを用います。それは体力が奪われる暑い夏を乗り越えるために、スパイスの力で消化力をアップし、胃腸の調子を整えながら、栄養を上手に取り入れる工夫でもあります。日本ではスパイス料理はあまり身近ではないかもしれませんが、代わりに、消化しづらいものには薬味を添える食文化が浸透しています。そこで暑い夏には、普段は脇役の薬味をたっぷり取ることで夏バテ予防をしましょう。
消化力を上げるのは「辛味・酸味・塩味」です。生姜、ミョウガ、大根おろし、シソ、ネギ、ワサビといった薬味で「辛味」を取り入れ、さらに少量の梅干しや酢の物、漬物で「酸味と塩味」を加えれば、消化力を上げる3味を上手に毎回の食事に取り入れることができます。消化力を高めてから消化しやすいお食事を取ることが夏バテの何よりの予防になります。
しかし消化力を高める3味は、身体の中に熱を生む味でもあるため、取り過ぎには注意を。身体の中に余計な熱が溜まってしまった時は、日中の飲み物として、麦茶、コリアンダーティー、ココナッツウォーター、スイカジュースなどがおすすめです。普段の食事に少しの工夫で、暑い夏も元気に過ごしましょう。
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