バスケ選手として世界へ
大道中３年佐藤凪さん

Ｕ15チームで練習に励む佐藤さん。背番号は憧れのカイリー・アービング選手と同じ11番

　横浜を拠点とするプロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」。今年度、同チームのＵ15チームでキャプテンを務めているのが、金沢区高舟台在住の佐藤凪さん（大道中学校３年）だ。この冬には、チームをけん引して全国大会「全国Ｕ15バスケットボール選手権大会（Ｊｒ．ウインターカップ）」に出場。目標としてきた優勝には届かなかったが、強豪チームと熱戦を繰り広げて準優勝の結果を残した。

１試合で50得点

　バスケを始めたのは小学１年生の時。父親の知人が監督を務めていた地元のミニバスチーム「六浦南ペガサス」の体験に参加した。「他のスポーツより点数が多く入って楽しい」。大道中でもバスケ部へ。昨夏は部長としてチームを率いて、25年ぶりに全国大会へ出場。１試合で50得点を記録して注目を集め、チームはベスト16入りした。

プレーでけん引

　ビーコルには中学進学を契機にトライアウトへ参加し、Ｕ13チームから加わった。ポジションはポイントガード。周りには自分より大きな選手も多くいるが、スピードを生かしてゴールに迫るドライブが持ち味だ。

　ビーコル、大道中ともにチームをまとめる立場にあるが、「あまり声を出していくタイプではない。自分の得点はもちろん、チームが苦しい時に得点につながるパスを出し、プレーで引っ張りたい」。３月末にビーコルＵ15として臨む最後の大会「Ｂ．ＬＥＡＧＵＥ　Ｕ15 ＣＨＡＭＰＩＯＮＳＨＩＰ」に向け、日々練習に励んでいる。

高校日本一目指す

　春からは東山高校（京都府）に進学予定。まだ成し遂げていない「日本一」を目指し、全国屈指の強豪校で挑戦する。「（東山は）自分の攻撃的な長所を生かせるスタイル。練習参加や試合を見ていて、一番成長できると感じた。高校バスケで日本一をとりたい」

　その先に見据えるのは、世界で活躍する選手。「八村選手や渡邊選手のように、世界で活躍したい」。バスケで世界の舞台を目指す佐藤さんの今後に注目だ。