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金沢区・磯子区 社会

公開日:2023.03.02

地域防災のチカラ
市が防災対策を認定
パーク・ハイム金沢文庫(釜利谷東)

  • 計画を検討する防災委員会

 金沢区釜利谷東の集合住宅「パーク・ハイム金沢文庫」は昨年12月、横浜市の防災対策に取り組むマンションを認定する制度「よこはま防災力向上マンション」に認定された。昨年の制度開始以降、市内で9件が認定、金沢区内では初。

 パーク・ハイム金沢文庫は1992年に竣工された地上4階、地下7階の集合住宅。世帯数は78戸、約200人が暮らす。大規模災害に備え、2018年に住民からメンバーを募り防災委員会を立ち上げ。5人が集まり、「実効性、迅速性、継続性」をコンセプトに活動を開始した。発災時には委員メンバーを中心に「災害対策本部」を組織し、誰でも参加・行動できる体制を目指す。

 市の認定制度が開始したことを知り、昨年から認定に向けて取り組みを開始。災害時に防災委員らリーダーが少人数でもいれば、住民の誰もが行動できる仕組みを作ろうと、防災マニュアルの総合版、組織版、家庭版の3種を作成した。組織版では、行動チェックリストなども取り入れ、実効性を高める工夫も。また、地域との連携強化のため、隣接町内会と「赤井3地区連携会議」を新たに設立。そのほか、防災訓練や飲料水など備蓄の取り組みも。またハード面では、市のアドバイスを得て浸水対策を追加。防災資機材は、2018年から年30万円の予算を理事会から預かり、優先順位を考慮しながら揃えているという。

 さらに防災説明動画を動画投稿サイトYouTubeにアップし、住民に伝える努力を続ける。委員の乙藤光男さんは「計画やマニュアルは作るだけでなく、どれだけ住民に伝わるかが大切。継続的な改善に取り組むとともに、顔の見える関係の構築にもつなげていきたい」と話した。

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