貼り箱や平留めの紙箱の製造、箔押しや凸版の加工、シール印刷を行う竹内紙器製作所(堀木祥泰代表取締役)。中でも有名ブランドやアーティストから熱い視線を浴びているのが、独特の質感や箔押しを駆使した単体でも存在感のある箱。「『とっておきの箱を作るんだ!』という強い想いを忘れずに」――ホームページに書かれた言葉からは、ものづくりに対する熱が感じられる。
「細かな発注を受けるようになったのは10年ぐらい前から。従来の仕事が減り、何か新しいことをしないとという時期だった」と話すのは工場長の河野伸之介さん。小さいロットや質感などにこだわった箱は、手間暇がかかり儲けも出にくい。それでも選んだ道は、「喜んでくれる人がいるなら作ろう」。発注者のイメージをどうしたら形にできるかをその都度、試行錯誤して作り出してきた。そんな仕事の積み重ねが信頼を生み、いつしか、「あそこだったら作ってくれるはず」と評判を呼ぶようになった。
現在、そうした特注の箱の新規の問い合わせ件数は月50件程度。発注はその半分くらいになるという。「お客さんの要求に応えて作って、喜びがダイレクトに伝わってくる。箱って嬉しい」と笑顔をみせた。
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