金沢区・磯子区 意見広告
公開日:2023.08.31
市政報告【1】
災害弱者を守る取り組みを
公明党横浜市会議員 たけだ勝久
横浜市会の減災対策推進特別委員会に所属しております。委員会の今年度の調査研究テーマは「関東大震災から100年を契機に考える災害弱者を守る取組について」です。7月に大分県別府市と臼杵市を訪問し、個別避難計画策定の取り組みや、避難行動要支援者が参加する防災訓練の状況について視察を行いました。
有事に生きる「地域のつながり」
別府市では、障害者参加の防災訓練に対し、はじめは地域から「荷が重くて面倒を見れない」と反対意見が出ていました。しかし、市の担当職員が何度も地域へ足を運び、粘り強い話し合いを行って支援に対する不安を取り除き、課題の解決を一緒に考えていこうという意識醸成に努めていました。障害者の方と地域との交流、それによる地域の理解と心構え、課題の共有と準備が個別避難計画作成において重要であり、防災訓練の実施により多くの課題と教訓が見えてきました。
臼杵市では、防災訓練に車椅子利用者も参加し、支援者が実際に車椅子を押して、段差など避難所までの動線を確認。はじめは訓練参加に消極的な要支援者も、「地域の方に心配されている」と意識することで前向きな感情に変わっていたようでした。まずは一歩踏み出すことが大事で、簡単な避難訓練から始めてみると、様々な気付きがあり次へつながります。個別避難計画の作成は、元消防隊員である市役所福祉課の担当者が行っており、知見を活かして地域の方々と同じ目線に立ちながら、個々人に合わせた計画作成を進めています。「地域のつながりが強いところが、結局のところ災害にも強い」との言葉に納得でした。
両市の視察を終えて、日常的な人のつながり、弱者に寄り添う温かな地域づくりが、災害から命を守るということ、そして取り組みの推進には、経験とリーダーシップを備え、地域の現場に入って共に汗をかいていくキーマンが必要である、ということを実感しました。大都市の横浜市では様々な課題があると考えますが、今回の視察経験を活かし、災害弱者を守る取り組みを進めてまいります。
たけだ勝久
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横浜市磯子区磯子2-25-4
TAKEKATSU:21
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