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公開日:2023.09.28

小柴自然公園
誰もが遊べる工夫が満載
インクルーシブ広場開園

  • ブランコを楽しむ金野さん(右から2人目)

  • ストレッチャーの子どもが楽しめるように遊具には星座が描かれた面も

 旧小柴貯油施設跡地に整備中の小柴自然公園=金沢区長浜=第1期エリアが9月24日に開園した。園内には障害の有無などにかかわらず、すべての子どもたちが一緒に遊べることを目指した「インクルーシブ遊具広場」が横浜市内で初めてオープンした。

 小柴自然公園は、2005年に返還された在日米軍小柴貯油貯油施設の跡地を広域公園として整備するもの。約55・8ヘクタールの広大な敷地のため、3期に分けて整備を進めている。

 9月24日に開園した第1期エリア(公開面積約11・6ヘクタール)の主な施設はインクルーシブ遊具広場と多目的広場、草地広場、有料駐車場。第1期エリアの公園整備費用は約20億円。

当事者の声生かす

 遊具広場を整備するにあたり、市環境創造局は障害のある人や支援者の団体、専門家、特別支援学校などから意見を聞き設計。車いすのまま乗ることができる遊具や、順番を守るのが難しい子どもも一緒に遊べるように、順番を待つ位置を明確に表示するなど工夫が凝らされている。

 23日に行われた開園式で、山中竹春市長は、「この公園であらゆる子どもたちがのびのびと楽しく遊び育ってほしい。幅広い世代の交流の拠点にもなれば」と挨拶。並木第四小学校の児童の「私たちの公園が開園です」の発声とともにテープカットを行った。

 開園式後は、式に参加した子どもたちが遊具広場を体験。戸塚区の東俣野特別支援学校「呼吸器生活向上委員会」の鈴木妙佳子代表は、「寝たきりの子は公園に行っても空しか見えなかったのが、この子たち目線で楽しめる公園ができて本当に感激している」。同校中学3年の金野太晴さん(14)はブランコを体験。父の幸雄さんは「こんなに楽しそうな顔を見たのは初めて。他の子どもたちが遊んでいる中で、楽しめてよかった」と話していた。

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