根岸地区センターでマリンバの演奏を披露した 橋本 麻也加さん 磯子区中原在住 30歳
人に寄り添い、自分らしく
○…東京藝術大学で専門的に学んだアフリカ発祥の打楽器・マリンバ。小さい頃から知る地元の施設で、楽器の解説や参加者の体験などを交えながら演奏を披露した。「音楽は感情表現の手段。私の感情だけでなく、聴いてくれた人の感情を引き出すきっかけになれば」。演奏を楽しんでもらいつつ、音楽を通して参加者に寄り添いながら思いを交わすやりとりを楽しんだ。
○…根岸小学校、根岸中学校出身。藤沢で暮らした幼稚園時代、鼓隊クラブで太鼓を叩いたことが最初の音楽体験だ。小学生になってからマーチングバンドに入り、中学時代は金沢区の八景島で練習する「ザ ヨコハマ
スカウツ」に所属して世界大会で結果も残した。マリンバの「全てを包み込んでくれるような音色」に惹かれ、専門に演奏を始めたのは高校から。大学時代にドイツへの留学も経験。卒業後は一般企業に就職したが、自宅を中心にできる範囲で演奏を続けている。
○…勤務先は横浜市内の商社。採用など人事関連業務を担当し、社員や学生の話を聞く機会が多く、仕事でも「人に寄り添うこと」を意識する。家に帰れば、3歳の息子を育てる母親。仕事や子育てだけでも忙しい毎日で苦労もあるが、「仕事も家族も音楽も、全部あるから頑張れる」と笑みを見せる。
○…昨年、「第1回国際安倍圭子オンラインマリンバコンクール」に参加し、特別賞を受賞した。できる形で音楽を続けながら、将来は世代を問わず通える教室を持ちたいと願う。「演奏を教えるだけでなく、いつか音楽を通して考える力がつくような教室ができたら。人ぞれぞれが、音楽を通して自分らしくあるために」。これからも自らのペースで、音楽と歩んでいく。
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