磯子区の今年度の目標や取り組みを示す区政運営方針が、5月14日公表された。方針では「地域の課題解決に向けた土台づくり支援」を中心に、「にぎわい創出」「安全安心」「子育てや高齢者などの支援」などを掲げている。
方針では昨年度と同様に「『地域の人たちとともにつくる暮らしやすいまち・いそご』をめざして」を基本目標とした。そのうえで、将来的な超高齢化や人口減社会の到来を見据え、地域の課題を地域の人たちが解決できる体制や土台づくり、担い手育成への積極的支援を打ち出している。
音楽祭やダンスまつり、商店街朝市など、就任5年目となる坂本連区長がこれまで進めてきた、地域のにぎわいや元気を創造するための魅力あるまちづくりは継続。防災や温暖化対策、福祉といった施策の推進も掲げている。
日常の業務では、区民サービスの向上による昨年度の調査で99・3%と市内18区トップとなった窓口満足度の維持などを入れた。
住民が防災マップ作成
方針の中で新規項目として掲げられているのは5つ。
「安心・安全マップの作成」は、3地区でモデル事業として実施。実際に地域住民が歩いて避難場所まで移動。経路や途中にある危険個所などを確認し、地図に落とし込む。「見どころ紹介ガイドブック発行」では、磯子の逸品など新たな項目が増え、過去に作成したガイドブックが内容的に古くなったことなどから、刷新する。3つめは「防災拠点・ボランティア団体・企業・鉄道の防災力強化」。区内に駅が6つあり、沿岸部の企業工場には日中、多くの人が勤務している状況を踏まえ、これまでの自治会町内会だけでなく、鉄道会社や企業、体制整備が進む防災ボランティア団体の防災力強化をあげる。そのほか、「学齢障害児サポート事業」や「地域イベントでの食品取扱い自主衛生管理支援」が盛り込まれた。
坂本区長は「5年目となり、方向性はよりはっきりしている。続けるべきところは継続し、より掘り下げていくべき施策は深めていく」と話した。
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