年頭にあたり、本紙は小林正幸区長にインタビューを行い、昨年の振り返りや今年の重点施策などについて聞いた。磯子区が誕生し2017年で90周年。小林区長は、3月の緑化フェアや10月の磯子まつりなどで記念事業を開催する意向を示したほか、未来の磯子区をより魅力的なまちにするため、高齢者の健康づくりや生活支援、子どもの貧困対策などの新事業に取り組む決意を語った。
地域の支えあい推進
-まずは昨年1年の振り返りをお願いします。
「昨年は、第3期磯子区地域福祉保健計画『スイッチON磯子』のスタートの年でした。全地区で取り組む共通テーマとして『身近な地域の支えあいを進めよう』『地域ぐるみの健康づくりを進めよう』の2つを掲げ、地域の皆さまとともに取組を進めてきました。
また、4月には熊本で大きな地震がありました。磯子区役所からも延べ9名の職員を被災地支援に派遣しました。さらに、磯子区の防災力強化のために、地域の皆さまとともに、安全・安心マップの作成や地域防災拠点等の訓練など、いざという時のために準備を進めました。
そして、8月には、リオデジャネイロオリンピック2016陸上男子20キロ競歩で、磯子区出身の松永大介選手が、日本人初となる7位入賞を果たしました。磯子区にとっても、大変名誉なことで、私も非常に感激しました。松永選手には、11月に磯子区栄誉賞を授与させていただきました」
「まちづくり方針」改定へ
-今年の重点施策をお聞かせください。
「磯子区は、昭和2年に横浜市が区制施行した時に誕生した、18区で最も歴史ある区のひとつであり、今年10月1日、区制90周年を迎えます。この記念の年を、区民の皆さまとお祝いするとともに、これを契機にさらに磯子区が魅力的なまちとなり、未来へ向けて躍進していくよう、高齢者の健康づくりや生活支援、子どもの貧困対策などの新たな事業に取り組んでいきたいと考えています。
また、区の20年後の将来を見据え『磯子区まちづくり方針』の改定作業を進めていきます。最終的にまとまるのは来年3月ですが、これまで地域の皆さまからいただいた様々なご意見を踏まえて、未来への期待につながるような計画にしていきます」
杉田臨海緑地が拡張
-具体的には区制90周年をどのように盛り上げていきますか。
「90年の長い歴史の中で、区民の皆さまが、自治会町内会などのつながりを活かして、これまで地道に活動されてきた成果が今の磯子区を作り上げており、このつながりは、まさに地域の財産だと考えています。
毎年恒例の磯子まつりは、今年は磯子区が誕生した10月1日に開催します。90周年にふさわしい盛大なお祭りとなるよう、地域の皆さまとともに準備を進めていきますので、どうぞ楽しみにしてください。
また、3月には全国都市緑化よこはまフェアの開催と区制90周年を記念し、杉田臨海緑地が拡大オープンする予定です。区民の皆さまが、海と親しめる貴重な空間となるように、フェア開催と合わせて色とりどりのたくさんの花をそえて皆さまを歓迎する予定です。オープン後はぜひ足をお運びください」
-区民へ新春のメッセージをお願いします。
「これまで以上に区民の皆さまの声に耳を傾け、大いに意見交換し、一緒に考え、より良い磯子区をともに作り上げていきたいと思いますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
この記念の年が、区民の皆さまにとって明るく笑顔あふれる年となることを願い、新年のご挨拶とさせていただきます」
磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|