サッカーU-18(18歳以下)日本代表としてAFC U-19選手権2014予選に出場した 田口潤人(じゅんと)さん 戸塚区在住 17歳
冷静沈着な最後の砦
○…10月13日まで開催されたサッカーの国際大会「AFC U-19選手権2014」の予選に18歳以下の日本代表として出場。正ゴールキーパー(GK)として臨み、来年10月の本大会進出を決めた。最終戦の相手は開催国の中国。選手同士の声もかき消す強烈なブーイングに戸惑い、先制しながらも追いつかれて3連勝を阻まれたが、「普段の練習からコミュニケーションがとれていれば、ああいう状況でも慌てないはず」。アウェイの洗礼は貴重な成長の機会となった。
○…友人の誘いで4歳から始めたサッカー。小学4年生の頃、試合日に体調不良で不在だったチームメートに代わって臨時で務めて以来、秘めた才能を見込まれてGKに定着した。それまで経験したフォワードと比較すれば派手さに欠けるポジション。だが、自陣の最後方から選手を操ることに魅力を感じている。たとえば2度、3度と立て続けに守備網が破られてシュートを打たれる時。「瞬時に状況を把握し、相手の次の出方を予測して指示を送る。それが当たった時は、上手くシュートを止めた時よりも『よしっ』と思う」。試合後はたいてい声が枯れてガラガラだ。
○…市立南高等学校に通う2年生。中学時代からJリーグ横浜F・マリノスの下部組織に所属し、放課後はみなとみらいの練習場に直行する。休みは月曜日のみ。平日の帰宅は午後10時をまわる。練習後にはクタクタになり「家に帰って勉強はできない。だから、授業で理解するようにしている」。サッカーで培った集中力を勉学にも生かすが、「とはいっても、なかなかうまくいかない」。珍しく弱気な表情がのぞく。
○…高校卒業後の目標はプロ選手になること。常に身近な存在にあるマリノスのトップチームの一員としてピッチに立つのが夢だ。「ずっと、それを考えてサッカーをしている」。優しげな眼差しの奥に、強い意志が秘められている。
|
<PR>
|
|
<PR>