戻る

港南区・栄区 人物風土記

公開日:2014.02.06

こうなん防犯寺子屋隊の隊長として、初のイベント「防犯ライブ」を2月14日に控える
清水 一明さん
港南中央通在住 46歳

目の前の守るべきものを

 ○…昨年12月に発足した「こうなん防犯寺子屋隊」。港南区の少年補導員、防犯指導員からなる同隊は、少年から高齢者まで全世代を対象に防犯啓発を行うのが目的だ。初代隊長として45人をとりまとめ、歌や落語で防犯を呼び掛ける初のイベント「防犯ライブ」を、2月14日に控える。「イベントは成功させたいが、あくまで1つの手段。防犯意識を高め、安全安心なまちにしていくのが最大の目的」と前を見据える。

 ○…自身は2009年に補導員となり、13年4月から同連絡会の会長に。少年補導員は、街頭パトロールなど文字通り「少年」に関する防犯啓発にその活動範囲が限られているが、本来は防犯活動に相手の年齢は関係ない。隊として活動することにより、補導員は子どもに限らず全年齢を対象に活動できるようになり、指導員は仲間を増やすことで活動の幅を広げることができる。さらに「子どもや高齢者に限らず、その間の世代に対する防犯教育も重要。それにより、子どもや高齢者の被害を防ぐことにもつながるはずだから」

 ○…仕事では、区内に本社を置く葬儀会社・清水康益社の社長を務める。「社員には成果を求める代わりに、方法にはあまり口を出さない。成果を追うことは『目的』に向かうということだけど、方法にこだわりすぎると本来の目的を見失う」。その哲学は防犯活動でも一貫している。「活動の結果、安心できるまちになるなら、方法は柔軟に選択していけばいい」

 ○…生まれも育ちも港南区。だが、それよりも「今、ここに住んでいるということが大きい。子も親も友人も住んでいる。守りたい具体的な存在があるから、まちを良くしようと思える」。多忙な中の気分転換は、道場での空手や剣術の時間。「運動不足だから運動を習慣づけたくて空手を始めた。だからラジオ体操みたいなもん、って言ったら先生に怒られたけど」。優しい笑顔でまちを見守る。

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    港南区・栄区 人物風土記の新着記事

    港南区・栄区 人物風土記の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS