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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2014.02.27

港南区女性団体連絡協議会の会長として第30回記念チャリティー芸能大会を開催する
松井佑子(さちこ)さん
港南台在住 77歳

女性が元気な街に

 ○…「女性のために習い事を発表する場を作ろう。それなら人のため、社会のためにもなるチャリティーとして」。男女共同参画社会を目指す区女連が始めたチャリティー芸能大会は、今年30回を迎える。3月7日に行われる節目の大会に向け、準備に余念がない。

 ○…目黒区で育ち、大学の数学科を出て中学校の数学教師に。生まれた子どもを預ける保育所がなかったため、「泣く泣く」仕事をあきらめ、子育てを楽しむ生活に入る。港南台に移り住んで40年になるが、今までに取り組んだ活動は数知れない。民生委員児童委員は30年以上務め、昨年までの9年間は港南区民生委員児童委員協議会の会長として区全体をまとめた。他にも各種団体の代表を歴任し、今でも多くの役職を持つ。人生の多くの時間を地域活動に費やしてきたが、活動の原点は戦後間もない小学生のころ。ボランティアで遊び場を作り、相手をしてくれた大学生の姿に憧れた。「大人になったら、こういうことがしたい」。その思いは今も持ち続けている。

 ○…社会全体では男女共同参画が進んできたと感じる一方で、地域においてはまだまだ平等ではないと話す。だが、「地域で女性が果たす役割は大きい」ときっぱり。女性ならではの目線、心配りはさまざまな場面で必要だと感じているためだ。たとえば震災が発生した場合、「地域で動けるのは女性でしょ。ごはん作れるのも女性。災害に強い女性を目指したい」と意欲的だ。

 ○…「女性が元気な街は、街も元気」が持論で、「気持ちはハタチ」と持ち前の明るさで地域を引っ張ってきた。「私には幸せなことに一緒に活動する仲間ができる。だからやれた」と振り返りながら、「好きな手芸のグループを作りたい」と次の計画も口にする。他にも「長女の住むアメリカに行きたい」「クルーズ旅行をしてみたい」などたくさんの予定を挙げて「元気にならなくちゃ。新しいことを模索中よ」。そういって笑った。

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