港南プールの総括責任者として40周年記念イベントを開催する 小野田 崇さん 磯子区在住 33歳
プールの中に「現場」あり
○…7月に開設40周年を迎えた港南プール。12月21日には記念イベントとしてペア割引などを企画。「来たことがないという人にも利用してもらうきっかけになれば」と期待を込める。プールは横浜市から市体育協会が借り受け、(株)ウエルネスサポートが運営を受託。自身は2年ほど前に総括責任者となり、「地域の人たちの健康づくりに役立てる施設であるためにも、利用価値を高める必要がある」。
○…港南プールは当初、ごみを焼却する港南工場の設置に伴い、余熱を利用した「地域還元施設」としてスタート。2006年に工場は廃止されたが、「開設時からの利用者や毎日来てくれる人など、常連さんも多いんです」。一方、施設の老朽化や地域の少子高齢化もあり、利用者数の増加は課題の1つ。「一般開放しているという特長を生かして、気軽に利用してもらえる施設にしたい」。年齢やレベルごとの水泳教室やヨガ教室など、地域ニーズに応えるべく手立てを講じる。
○…小学生のころに水泳を始め、20歳でインストラクターに。25歳の時には日本体育協会の公認水泳教師の資格も取得した。長らく水泳に関わってきたのは、「水の中が心地良かったのと、あとは他のスポーツより得意だったから」。子どもが好きで始めた水泳指導だが、実際には幅広い世代の指導に当たっており、「年齢を問わず、目標を達成できた瞬間の表情って良いんですよ」。時には、つられて目頭が熱くなることもあるとこっそり明かす。
○…自由にプールを利用する「一般利用」が中心だが、近年はシニア向けのビギナー教室も人気に。50代、60代で初めて25mを泳げるようになったという人も少なくないという。また指導時間は、利用者とのコミュニケーションの場にもなっている。「プールの運営を考える上でも、やはりプールという『現場』にいないと」。プールで得た利用者の声がまた、施設運営のカギとなっている。
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