港南区・栄区版 掲載号:2018年7月26日号
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横浜高校野球部の渡辺元智前監督の次女で6月に寮母生活を振り返る本を出版した 渡辺 元美(もとみ)さん 金沢区能見台在住 47歳

寮母は人生そのもの

 ○…3月末、横浜高校野球部の寮母を引退した。「父が監督を退いてから、徐々に考え始めて。渡辺家として区切りをつけようかなと」。この20年は、「目標に向かって努力する選手の力になりたい思いだけでやってきた」。人生そのものだった寮母としての区切りとして6月、友人の勧めもあり本を出版した。

 ○…寮母として休みなく働く母を近くで見続け「休んでほしいな」との思いで、26歳から仕事を手伝い始めた。寮生約20人分の生活面や食事を担当。ただ、元々料理が得意ではなく、母の見よう見まねで献立を考え作っていたこともあり、選手からの専門的な質問に答えられない自分がもどかしかった。寮母として働きながら専門学校へ通い栄養士の資格を33歳で取得。「食を通して彼らの身体の一部を作ってあげられたという達成感はありますね」

 ○…時間がなかったこともあり選手とのコミュニケーションは主にホワイトボードだった。メニューや食のアドバイスを記し、選手からは感想や感謝の言葉が。約10年前の夏の県大会前、食堂に行くとホワイトボードに本のタイトルにした「甲子園、連れていきます!」とのメッセージが書かれていた。「選手の力になりたいという思いが届いていたんだと本当にうれしかった」

 ○…4月から桜美林大学のアスリート寮で管理栄養士として働く。今の楽しみは、大学でプレーする息子の応援だ。今でも野球部のOBから食のアドバイスを求められる。「やってきたことが間違いではなかったと思える瞬間ですね」。一方で、まだ引退した寂しさもある。「渡辺家が野球部に直接携わらない大会が初めて。それが100回の節目というのも感慨深い」。野球部を応援する思いは今も変わらない。

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