港南区・栄区 人物風土記
公開日:2018.10.25
宝塚歌劇団月組の元トップスターでディナーショーや後進の育成で活躍する
古城 都さん
上郷町在住
溢れるエネルギーが止まらない
○…宝塚歌劇団の月組トップスターとして約7年間にわたり活躍し、黄金時代を支えた。歌や演技の指導をはじめ、後進の育成にも尽力し、『宝塚歌劇の殿堂』の100人の一人にも選ばれた。現在は自らが演出を手掛けるショーも全国各地で開いている。「やりたいことがたくさんあるから、横浜に一つビルが欲しいくらい。まだまだ人生はこれから楽しくなる」
○…先月24日にロイヤルホールヨコハマで開いたディナーショーも好評を博した。タップの要素を取り入れた踊りを披露したり、ウエストサイド物語の楽曲をはじめ全11曲を歌い上げたりと。「エネルギーを出せば出すほど元気になる」。トップスターの頃も現在でも公演の準備には余念がない。自分の性格を「石橋を叩いて渡る」という。役作りにも研究を重ねる。「役を通して色んな人生を大切に見つめられる。これは演者としての宝物」
○…京都府出身。転機は小学6年生の時。兵庫県宝塚市へ引っ越し、学校行事の一環で宝塚歌劇を観劇した。「映画だけの世界だと思っていたものが目の前にあって本当に驚いた。夢のような世界だった」と今でも当時の感動が脳裏に焼き付いている。中学3年間は歌と踊りのレッスンに励み、念願の宝塚へ。在団中には「ウエストサイド物語」「嵐が丘」などに出演。トップスターとしての公演回数は58回にも及ぶ。
○…現在は全国各地で後進の育成や講演活動を行っているが、今後は横浜でも活動を広げたい。芸に興味のある学生から自分と同じ世代までを集めてひとつの作品をつくるのが一つの目標だ。「自分がやってきたことに答えが出る場所をつくってあげたい。今の自分だからこそできることをやる」。止まることなくそのエネルギーは溢れ続けている。
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