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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2021.04.15

4月1日付で港南区の区長に就任した
栗原 敏也さん
横須賀市在住 59歳

「真実は現場にあり」

 ○…「異動はないと思っていたから、青天の霹靂だった」。港南区民21万人の舵取り役に就任した。「地方公務員は、究極には市民の皆さまの生命と財産を守ること」。この思いを念頭に区政運営に尽力する。港南区は学校支援や地域振興の担当課長として4年間働いた馴染みのあるまち。7年ぶりに当時を知る住民と名刺交換をすると「『おかえりなさい』って言っていただき、ものすごく嬉しい」と破顔した。

 ○…東京生まれ、千葉育ち。大学生の時、みなとみらい地区の開発や港北ニュータウン事業、横浜港ベイブリッジ建設など横浜の6大事業を勉強した。「将来ビジョンを見据え都市経営をする横浜へあこがれた」。公務員試験を受け鶴見区役所へ配属となった。

 ○…横浜市に入庁し36年目。財政や人事、東京事務所など局の管理部門の経験と区役所勤務を経て、金沢区の副区長から7年ぶりに港南区へ。住民と区役所が協力して働くんだという「協働による地域づくりは色あせることなく続いている」と喜びを口にする。「真実は現場にあり」が座右の銘だ。それを体現するように、今月5日に行われた春の交通安全運動キャンペーンにも参加し、地域住民と交流した。「現場に出れば気づかなかったことに気づくことができる」。徹底した現場主義で地域と協力する。

 ○…沖縄本島や、石垣、奄美など南の島への旅行が趣味。「潮騒の音、海の香りがすごくいい」とほほ笑む。コロナ禍で旅行へ行くこともままならず最近はマンション1階で盆栽など庭いじりをし休日を過ごす。地域振興課長として昼夜、区民と議論を重ねてきた思い出深い港南区。「戻ってくることができて大変嬉しい」。区民と二人三脚で歩んでいく。

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