5月に50年を迎える全日本新芸書道会の会長を務める 遠藤 吟翠さん(本名:遠藤 敦さん) 東永谷出身 57歳
誰かの役に立つために
○…古典を基調とした正統的な書風や大衆に親しまれる書、豊かな人間作りに役立つ書を目指す新芸書道会が5月25日に創立50年を迎える。創始者である父の後を継ぎ2年が経過。「両親の背中を見てきた。私がやらないといけない」とみずほ銀行センター長から書道会の会長に転身した。職種は違うが「誰かの役に立つことや関わった人を喜ばせることに変わりはない」。この書道会で良かった、と言ってくれる人のためにまい進する。
○…小学1年生の時、両親が東永谷に家を建てた。各展覧会に出品し数多く受賞した父親が50年前に自宅で書道教室を開校。「当時は習字をやらされていた」と笑うが、規模が大きくなるにつれ自然と手伝うようになった。「まさに習字の家族経営」と表現するように、夏休みの出稽古に同行したり、冊子の作成を担ったりと書道会の裏方として両親を助けた。
○…上永谷中、日大藤沢高校、日大法学部に進学。就職先はゼミの教授のアドバイスもあり社会的に信用のある旧・富士銀行へ入行した。「バブルの時代で朝から真夜中まで働いた」。横浜の鶴ケ峰を経て、長崎県や東京の本部、福島県、千葉県など転勤族に。小学生時代に3回も転校させた長男の高校受験を期に、勤め先近くの千葉県の「ユーカリが丘」に自宅を購入した。仕事も順調でセンター長として勤めた新浦安センターの成績を全国2位にするなどその手腕を発揮。「部下に恵まれて楽しかった」
○…会員は現在700人以上。最高顧問を務めるのは、1985年頃から書道教室に通っていた前総理大臣の菅義偉衆議院議員だ。来月の50周年を機に本部所在地などを変更していくが「父が作ってきた会を守り、会と書道文化を発展させていきたい」と意気込む。
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