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港南区・栄区 人物風土記

公開日:2022.10.27

9月15日付で栄警察署の署長に就任した
有馬 美奈子さん
栄区桂町在勤 55歳

柔軟な視野でいいまちに 

 ○…県内で4人目となる女性署長の誕生。前任は生活安全部管理官・人身安全対策課兼刑事部管理官として県内のDV、児童虐待、行方不明者の保護などの事案に携わってきた。「署に一人しかいない責任ある立場。言動に重みと責任がある。覚悟を決めて職務にあたる」。決意を新たにし、初の署長職に臨む。

 ○…綾瀬市出身。高3で進路を考えたとき「自身の真面目な性格と合っているのでは」と思い警察の門を叩いた。小田原署の交通指導係でスタートを切り、職務に励んで37年。印象深いのが30代前半、厚木署の刑事課時代だ。週末が来ると性犯罪や強盗などの対応に追われ苦心。深夜に呼び出されることも多々あった。それでも「根本的にこの仕事が好き。人と接することが多いのが魅力で、やめたいと思ったことはない」と朗らかだ。

 ○…息子2人の子育て経験が転機となり、さまざまな立場で物事を見る視野を身に付けた。「子どもは思い通りにならない。周囲の支えもあり、自分一人で解決できることは少ないなと気付けた」。趣味は数年前にはじめた吹きガラス。月数回教室に通い、造った作品は50以上。「上手く吹いても思った形にならない。それがまた楽しい」。多様な考え方を受け入れる柔軟性は、趣味だけでなく仕事にも生きている。「方向性や指示に対しどんどん意見を聞かせてほしい。全員で考えて方針を決めたい」

 ○…「仕事は厳しく、職場は明るく」をモットーに職務にあたる。厳しい仕事だからこそ良好な職場環境を保ち、署員の心をいたわる。「私たちの責任は治安を守ること。署員全員で最良の方法を模索し、いいまちを作る一助となりたい」。区の治安を預かるリーダーは周囲の声に耳を傾けながら進む。

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