港南区・栄区 人物風土記
公開日：2023.10.19
11月にコンサートを行うハンドベルチーム「エルバ」の主宰を務める
小林 わか枝さん
港南台在住 67歳
１人ではできない演奏を
○…11月５日にリリスホールでコンサートを行うハンドベルチーム「エルバ」の主宰を務める。申し込み開始から２日で全３００席が埋まった公演に向け「メンバーと共に完成度の高い音楽を届けたい」と気合が入る。14人のメンバーを率い、指揮者として舞台に上がる予定だ。
○…ハンドベルは61個のベルを複数人で分担し、旋律を奏でる楽器。女性の場合上手く演奏するには14人以上必要だという。単純に音を出すだけであれば簡単だが、良い演奏にはそれぞれがタイミング良く、丁度良い強さで鳴らす必要がある。「自分１人では完成しない。ピアノなど他の楽器とは異なる」とチーム演奏の魅力を語る。
○…ハンドベルを始めたのは30代前半。息子の通う幼稚園の父母会コーラスグループに所属していたのだが、コーラスの指導者が幼稚園関係者を募り、ハンドベルチームも結成。そこに参加した。元来音楽教師を志し、音大で教職課程も履修していたほどの音楽好き。在学中の結婚などもあり音楽教師になることはなかったが、ハンドベルとの出会いで音楽への血が騒いだ。そこからのめり込み、１９９６年に父母会ハンドベルチームのメンバーと共に『エルバ』を結成。さらに（一社）日本ハンドベル連盟に所属し、認定１級講師の資格も取得した。
○…現在は主に指揮者を務める。そのため、自分の考える音色になるように指示を出すのが役目だ。だが、メンバーにもそれぞれの音楽観があり、時々刺激を受けるという。「自分の考える演奏を超える時がある」と１人では成立しない楽器だからこその面白さを揚々と語った。「互いが信頼し合わないと成立しない。綺麗な音色を皆で作り上げたい」と11月の公演を見据えている。
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