30回目の定期演奏会を開く、港南区ひまわり管弦楽団の団長を務める 秋信 典也さん 港南在住 62歳
大人数で鳴らす音に魅了
○…ひまわりの郷で7月21日(日)、第30回定期演奏会を行う港南区ひまわり管弦楽団。「30回まで積み上げてきた過程で協力してくださった皆さんへ感謝の気持ちを込めて演奏したい」と意気込む。2013年に団長へ就任。今後の方針は「区役所や各ホールとの良好な関係を継続させながら、団員の皆さんと歩んでいきたい」と穏やか。
○…中学生の時、両親が所有していたクラシックのレコードを聴いたことがきっかけで、音楽に興味を持つ。大学では吹奏楽部に所属。初めて手にしたのはオーボエだった。「オーケストラをやってみたかった」との思いから、あくまで楽器は大人数で音楽を奏でるための手段として捉えている。「多様な人が集まって、力を合わせるところが魅力」と笑顔を見せる。
○…30代前半に家族で川崎市から港南区に転居。それまでは仕事で時間の確保も難しく、楽器に触れることはなくなっていたが、結成されたばかりの同楽団の存在を知り、入団。以来約30年、合奏を楽しんできた。「当時はブランクを感じたが周りの理解があって続けられた」。団長就任後は周囲の意見を集める形で運営。演奏会も「団員に楽しんでもらいたい」との姿勢だ。
○…コロナウイルスをきっかけに団員が減少し、練習場所の使用が制限され、「自然消滅してしまうのではないか」と頭を悩ませた。しかし、「練習に来ることが日常の楽しみになっている人も多い」と思い、活動の再開を呼びかけ、練習場所の確保に奔走した。現在は25人程が所属。さらに増やしたいという。「敷居は高くないので、見学に来て欲しい」と呼びかける。30年続く伝統を守るため、楽団を支えてくれた観客のためにも活動を続ける。
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