横浜市消費生活総合センターのセンター長に就任した 小川 信也さん 上大岡西在勤 60歳
契約トラブルの相談役に
○…昨年度までは横浜市の職員として働き、今年度から契約トラブルなどを対象に市民からの相談対応などに取り組む市消費生活総合センターの責任者に就任した。直近の課題は「センターの知名度向上」だ。「悪質な訪問販売や不当な高額請求などをされた時、センターに相談してもらえるようにしたい」と市民の相談役として、役割を全うする姿勢を見せた。
○…大卒後、民間企業で2年間勤め、横浜市役所に入職。「当時の会社は利益を求める上でさまざまな無理をしているように感じた」と自治体職員へ。選挙管理委員会事務局などでの勤務を経て、東日本大震災の翌年から放射線対策担当課長に着任。当時、保護者などから寄せられた不安に応えるため、給食の野菜に対してはセシウムが検出されたら使用しないという独自基準の設定に関わった。「市民の不安を和らげるために必死だった」と振り返る。
○…日課は健康のために始めた散歩。15年以上、愛犬と歩いている。「最近だと桜の開花状況など、季節の移り変わりを感じながら歩くと気分転換できる」と表情を緩める。「毎日最低8000歩」というルールを設け、多い時は1万5000歩になることも。また、近年は筋トレに励むなど健康維持には抜かりがない。
○…「相談員がやりがいを持って働けるような職場にしたい」とセンター長としての目標を示す。そして「役職が上がると、周囲との会話が不足しがちだった。なので、積極的に声をかけている」とこれまでの経験から、職員との情報共有に力を注ぐ。また市民に対しては「今後も消費者が不安を感じた時、力になれる施設でありたい」と市役所時代と変わらない市民目線の姿勢で業務に取り組む。
<PR>