中区・西区版 掲載号:2016年3月10日号
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横浜舞台のコミックエッセイ 『岡崎に捧ぐ』マンガ大賞候補作に

文化

本紙読者のための描き下ろしイラストも!
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 90年代の横浜を舞台にしたコミックエッセイ『岡崎に捧ぐ』が話題を呼んでいる。誰もが経験するであろう子ども時代の日常をユーモアたっぷりに描きながら、ちょっぴり切なくて泣けると評判の同作はこのほど、「マンガ大賞2016」の候補作にノミネートされた。大賞作品の発表を今月末に控え、本紙では作者の山本さほさん(30)=横浜市青葉区=にインタビューを行った。

 『岡崎に捧ぐ』は、山本さんが緑区で過ごした小中学校時代を振り返って描いたコミックエッセイ。子どもならではのバカバカしくも愛すべき日常が、スーパーファミコンやたまごっちなど時代を映す懐かしいアイテムとともに紹介される。

 そしてストーリーの軸となるのが、タイトルにも登場する「岡崎さん」との友情。「私は山本さんの人生の脇役として生まれてきたと思う」とまで心酔する岡崎さんとの特別な関係に思わずホロリとさせられる。

 元々岡崎さんの結婚式にサプライズで贈るために描いた漫画だったが、ネットに公開したところ話題となり、青年紙「ビッグコミックスペリオール」(小学館)での連載が決定。昨年5月に第1巻が、同12月に第2巻が発売された。

 山本さん自身は当初「ゲームなどの話題も多いので、同年代の人に楽しんでもらえれば、と思っていました」と振り返る。しかし単行本が発売されると人気が広がり、10代から50代まで幅広いファンのメッセージが届くようになったという。「自分の子ども時代の面白いエピソードを書いてくれる人が沢山います。時代は変わっても幼い頃の楽しい思い出は共通なのだな、と感じました」と山本さん。そんな”岡崎現象”の理由について担当編集者の待永倫さんは「彼女にしか書けない世界なのに、誰もが『これは自分の話だ』と思う普遍性がある」と分析する。

 最近では、作品に登場する場所を撮影してブログにアップするファンも現れるなど、舞台となる地元横浜の風景にも注目が集まる。

 マンガ大賞は書店員ら本当のマンガ好きが「一押しの作品を選ぶ」ことで知られる。「プライベートなことを書いていただけなので、評価してもらえてうれしいやら恥ずかしいやら」と山本さん。注目の大賞は3月29日に発表される。

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