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中区・西区・南区 人物風土記

公開日:2018.10.04

今年デビュー45年、代表作『パタリロ!』がこのほど100巻を迎える
魔夜(まや) 峰央(みねお)さん(本名:山田峰央さん)
中区在住 65歳

「おもしろい人間でいたい」



 ○…ずんぐりむっくりした体型の子ども国王パタリロがドタバタ騒ぎを繰り広げるギャグ漫画『パタリロ!』。1978年の連載開始から「飽きない性格」と、筆は止まらず締切は破らず40年。連載開始日と同じ11月20日に100巻目が発売される。「長いことやってきたなぁとは思いますが、意識としては通過点。次の目標を聞かれたら『200巻』と答えます。その時は100歳超えてますよ」とニヤリ。「パタリロは特に描いていて楽で、趣味みたいなもの。キャラが勝手に動いてくれるから私は何も考えてないですよ。手の勢いで描いています」



 ○…新潟県出身。大阪芸大をつまらないと2年で中退する際、親への方便として「漫画家になる」と伝えたのがすべてのきっかけだった。20歳でデビューと順風満帆だったが、その後は「どんどん下手になるのが分かる」という最悪のスランプ期に。転機は25歳で描いた、怪奇モノからギャグ路線に転換した『ラシャーヌ!』。作家仲間から賛辞を受けたことも後押しし、半年後に連載開始したのが『パタリロ!』だった。



 ○…30歳で横浜に家を構え、翌年結婚。大の愛妻家、家族思いとして知られる。バレエ教室の講師を務める妻と娘、プロダンサーの息子と家族4人で同じ発表会に出るほど。その愛の源は「自分が幸せになりたいから、まず身近な家族を幸せに」という考え。昨年漫画家デビューした娘の作品を「先輩として必要以上に厳しく見てしまうと思うので読まない」と言い切るのも、親心の裏返しか。



 ○…全身黒ずくめの自称”ミーちゃん28歳”。ポリシーは「できるだけ、おもしろい人間でいたい」。子どもの頃から聞き続ける落語がその根底だ。節目の年にいろいろ進行中の企画もあるらしく「来年は当たり年になりますよ」とまたニヤリ。

 

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